組合について
小野市とその周辺地域で製造される「播州そろばん」はその長い歴史と伝統技術が認められ、昭和51年、通商産業大臣から伝統的工芸品の指定を受け、更に吟味した材料を用い、高度の伝統技術を受け継ぐ伝統工芸士の手作業で一つ一つ丁寧に作り上げ、誇りと責任を持って皆様方に使っていただいております。 そろばんが我が国で日常生活に使われ始めたのは、文禄年間とみられます。当時の数学者毛利勧兵衛重能が京都二条京極で「天下一割算指南」という道場を開き、多くの人々にそろばんを教授し、全国に普及するきっかけとなりました。 |
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わが国のそろばん製造は、大津地方に始まりました。天正年間に豊臣秀吉が三木城を攻略した際、大津地方に逃れた住民が、大津そろばんの製造法を習得し、彼らが小野周辺に帰郷してそろばんの製造を始めたことが播州そろばんの起源となりました。 |
うろこぼそなど繊細な技術を生かして組み立てた算盤は、その使いやすさ、玉のはじきの良さに加え、磨き上げた美しさはまさに工芸品としての価値を備えています。なだらかな播磨平野の一角に位置する算盤と金物の町「小野市」。何といっても日本一の生産量を誇る「そろばん」が自慢です。なぜ小野市が算盤生産日本一なのでしょうか。それは、昔から培われた伝統の技術と算盤づくりに適した温暖な気候が相まって、作り上げられた品質の良い算盤が多くの皆様に愛用されているからです。 |
播州算盤工芸品協同組合のSDGs宣言
兵庫県小野市の地場産業であり、国から指定された伝統的工芸品である播州そろばんの存続と発展を目指している播州算盤工芸品協同組合としての取り組みの一環として、他の地域から供給されているそろばん製造に使われている材料を兵庫県内や小野市内の地元の材料を使用することで兵庫県内、小野市内の山林、竹林の間伐が進み地元の環境保全に貢献する事ができ、また地産地消の播州そろばんという事で新たなアピールポイントにもなることを考えています。 |
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15 陸の豊かさも守ろう
SDGs達成に向けた具体的な内容
今まで播州そろばんに使われていた玉、桁材料などは他地域から供給された材料でまかなわれていた、それらを兵庫県内や小野市内の山林竹林の材料を使うことにより地産地消が行え、兵庫県内の山林、竹林の環境保全に貢献できること。 |
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達成に向けた具体的な取り組み内容
兵庫県内、小野市内にある木と竹を利用して播州そろばんの桁と玉材に加工して使い地産地消を目指していく。
1、実施時期 令和4年度6月から令和5年度2月まで |
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2、事業検討場所 播州算盤工芸品協同組合 事務所 |
3、事業目標数値 玉材数量→65,000個 桁材数量→11,500本 |
組合員紹介